2019年度八王子数論セミナーのご案内

【セミナーテーマ】
Waring問題

【日時】
2019年8月27日(火) 13時 ~ 8月31日(土) 12時

【場所】
大学セミナーハウス(東京都八王子市)の記念館

【セミナーの内容】
「与えられた自然数をいくつかのk乗数の和で書き表せ」という加法的問題を
Waring問題と呼びます.
「kに対しあるsが存在して,任意の自然数はs個のk乗数の和で書ける」
はHilbertにより証明され,この最小のsを計算する方法も現在では知られています.
ただ,この値は小さい自然数の表示に大きく依存してしまいます.
そこで「十分大の自然数はs個のk乗数の和で書ける」を満たす最小のsをG(k)とすると,
この決定は実は非常に難しい問題で,G(2)=4, G(4)=16以外は知られていません.
このセミナーでは,Hardy--Littlewoodの円周法を学び,その応用として
一般のkに対しG(k)を上から評価します.

【テキストと勉強する範囲】
R. C. Vaughan, The Hardy--Littlewood Method, 2nd. ed.,
Cambridge Tracts in Mathematics vol. 125, Cambridge University Press, 1997
の Chapter 1, 2, 4, 及び Chapter 5 の Section 5.4 まで.
時間が許せば Chapter 12 を概観します.

【最終日の特別講師による講演】
川田 浩一氏 (岩手大学):
WooleyによるG(k)の上からの評価 (Chapter 12)の詳細,及び
Waring問題の近年の進展について

【組織関係者】
セミナーオーガナイザー:鈴木 雄太氏 (名古屋大学)
世話人:安福 悠 (日本大学理工学部)

テキストを参加者が分担して学びます.
ただし,分担無しも込め,分担についての希望は考慮します.
セミナーは基本的には合宿形式ですが,
部分的参加や自宅からの通いもできます.

参加申し込みを開始します.申し込み締め切りは6月30日です.
参加を希望される方は,登 録フォームに記入し送信ボタンを押して下さい.
送信されると,ご記入頂いたメールアドレスに,登録内容を含んだメールが行きます.
これを受け取らなかった場合,世話人の 安福ま でご連絡下さい.
登録内容のご変更は,登録内容メール内のリンクをご活用するか,
または安福までご連絡下さい.

皆さまのご参加をお待ちしております.